『番頭劇場』・・・・・いわゆる番頭が勝手に妄想する、事実無根のフィクションがこのように呼ばれています。
過去数十年に渡り人様のお話を日々伺い、婚活の舞台でも、嫌われることを覚悟の上、皆様に苦言を呈している、うちの先生はこう申しております・・・・
コミュ力があったら、ココにはいないだろ?
気遣いができたら、とっくに売れてるだろ?
定年後がノープラン・・・大丈夫!リーマンの80%がノープランだ!
男性はやはり表面には見えない伸びしろがあるかどうか?の判別が非常に重要だと思われます。
↑ここまでは、本当のお話です。
年上の女で自分の学生時代のことを思い出しました。
8年間という大学の卒論提出期限が迫っていた。
卒論がまだ手書きでも提出できる時代。
でも手書きの卒論は書き直しなど非常に煩雑だ。
ワープロが欲しい!(当時はまだPCがなかった)
でも、金はない・・・・時は11月で、当時つき合っていたカノジョの冬のボーナスが出るらしいことを風の噂で知る。
光がさした!
「手書きでの卒論を試みたが、指が痛くてこれ以上は書けそうにない・・・・俺の卒業はもう絶望的だ!」と独り言の様につぶやいてみる。
プレゼントしてくれると言う・・・・カノジョはとても懐の深い女性だった。
これに味をしめて、引っ越しに際しては不動産屋への仲介手数料や引っ越し代やら全てお世話になったらしい・・・・・非常に人間関係で多忙を極めた時期だった為、全く記憶にないが・・・・カノジョはとても器の大きな女性だったのだ。
引越し先は海辺の逗子のアパート。
どうやらカノジョはここに引っ越す時の費用を出したらしい。
言ってみれば、将来有望な若人に惜しみなく有り金を出す、宵越しの金は持たない女だったのだ。
私は素直に思った・・・・・歳上の女が好きだ。
逗子のアパートでちょっとしたエピソードを思い出した。
引越しが終わり、優雅な海辺での暮らしにも慣れたころ、バイト先の百貨店で同じ歳の仲良しの子からグアムへ旅行に行かないか?と誘われた。
当時流行った映画女優のブルックシールズ似のKAZUMIちゃんだ。百貨店内で超人気の子だった。
断る理由はどこをどう探しても見当たらなかった。
沖縄で戦死した祖父もこんなことを言っいてたと聞く・・・・・据え膳食わぬは武士の恥・・・・長男ゆえ、言い伝えは守らねばなるまい。
大丈夫だ、たったの3日間グアムに旅行に行くだけだ。
旅行代理店で予約して、自分とブルックシールズのカーボン式の航空券を机の引き出しの一番奥の奥の更にトレーの下に保管しておいた。
※誤解のないように言っておこう。別に隠していたわけではない。ただ、お相手のチケットが濡れたりしたらいけないと配慮をしたまでのことだ。
旅行まであと10日。
はたして・・・・当時付き合っていたカノジョがご飯を作りに来ると約束していたので、早めにバイトを切りあげて帰ったが部屋が暗い。
あれ?来てないのかな?
部屋に入りキッチンにある折り畳みの二人用テーブルの上に置き手紙があった。
「ごめんなさい。掃除をしていたらこれを見つけてしまいました。」
机の奥の奥の更にトレーの下にあったはずの二人のグアム行きのチケットが綺麗に添えられているではないか・・・汗
私は聞きたい・・・・どんな掃除をしたらこれを見つけられるというんだ?!!
後にバイト先の大先輩に百貨店の黄金律を教えてもらう。
黄金律とは・・・・
多くの宗教、道徳や哲学で見出される「他人から自分にしてもらいたいと思うような行為を人に対してせよ」という趣旨の倫理学的言明であり、バブル当時の浮れた百貨店業界でも根底に脈々と流れ、伝統として重んじられたきた絶対的な法則である。
その百貨店の黄金律とは・・・・
同じフロア―の女に手を出してはならない
カノジョとブルックは同じフロアーでしかも隣の売り場だった 。
感動のあまり涙したことを記憶している。
そのカノジョは後に私の法定相続人となった人だ。
話がだいぶそれてしまった。
今思えば、カノジョが過去に投資した金額は人生の投資利回りとしては悪くはないと思う。
不動産投資で物件を購入することを入り口、物件を売却することを出口という。
結婚を人生の入り口とするなら、途中の運営努力しだいで、出口はいかようにも改善できると思う。