『番頭劇場』・・・・・いわゆる番頭が勝手に妄想する、事実無根のフィクションがこのように呼ばれています。

Muang Klaypan Hotel
20年以上前から何度も通った場所。
タイのバンコクから国内線を乗り継いで南に1時間ほどのサムイ島のホテル。
当時はありがちなアジアのリゾートホテルと違った独特な雰囲気のシンプルモダンなホテルでした。
日本人がだれも来ない、こじんまりしたホテル自体も良かったし、何よりも感動したのは、レストラン・ブッサバ。
美味い!
最初に滞在した翌朝の朝食で撃沈。
レストランといっても、ビーチに沿いにひっそりとけ込む様に配置された茅葺き屋根の東屋風の建物が幾つかあるだけ。
キッチンからいつも軽快な包丁の音と地元の元気なおばちゃんたちの会話が聞こえる宿泊者以外に知られていないレストラン。
呼ばないと誰も来ない辺りが特にナイス!
午後の時間帯は呼んでもスタッフがうたた寝してて、多くの長期滞在客がその事を新しく来た宿泊客に伝えてスタッフの昼寝を妨げない様にするスローなムードが漂っていました。
1日の大半をこの東屋で本を読んだり、プールで泳いだり、ビーチで天秤を担ぐおばさんに即席のソムタムを作ってもらったり、だらだら何もしない数日間。
『将来はどうしたいんだろう?』いつもこのビーチで考えていました。
20年後の今の状況は全く予想外です。
最初は妻の実家に子供二人を預けて通った楽園。
子供が三人に増えてからは子供の学校を休ませて、家族五人で通うようになった番頭家の楽園。吉方位があると五人で年に2回は行ってました。学校の先生からは変な時期に休ませる変わった親だと思われてたらしいです。
六白と八白と五黄の家族は偶然共通する吉方位が多かったのがラッキーだったと思います。
そのホテルは10年ほど前に閉鎖してしまい、私たちの記憶の中の楽園になってしまいました。
人はなくなったものをよく思いたいのかもしれません。
↑ここまでは、本当のお話です。
こんな事もありました。
レストラン・ブッサバのスタッフの一人はチェンマイ出身の背の高い女の子で、いつもタイスマイルを私にくれてました。
恐妻がビーチに行って私独りになると、決まって注文していないスイカシェイクを持ってきてくれる優しいスタッフ。
毎日、「今日の夜は何をしてるのか?」って斜に構えたハスキーボイスで聞かれました。
正直に言うと、恐妻が早く寝てしまったりしたらいいなぁって、ほんの少し、いや、ほんの少しだけ思ってました。
キッチンを通り過ぎる時におばさんがニッコリ満面笑顔で私に伝えてくれました。
彼女は・・・・กระเทยよって。
え❗️オカマちゃんなの?‼️
タイは侮れない...だから大好き。