以前、乗せてもらったことのある個人タクシーの運転手さん。
駅周辺は、かき入れ時の週末の時間帯ですが、車を停めてうなだれながら一服していました。
兼業農家の実家の父も昔はタクシーの運ちゃんでした。
今思えば、現金収入が少ない農家の家計を懸命に支えていたと思います。
父の葬儀の際に叔父がこんな話をしていました。
「お前が子供の頃、タクシーを運転中に横断歩道でよろよろ歩いて倒れてきたお年寄りに、軽く接触して免停になったことがあったんだ。でもおやじさんは、次の日には山間の旅館の夜間の警備員のアルバイトに休みなしで行ってたんだよ。俺なら、しばらく家で酒飲んでふてくされてると思うけど、おやじさんは立派だと思ったよ。」
居なくなってから聞くと、ありがたかったと思える話でした。
日々様々な人を乗せるので、嫌なお客さんもいるでしょう。
他界した父の様に人見知りの相を持った人かもしれません。
個人タクシーの運転手さんが長距離の太客に当たりますように!