『番頭劇場』・・・・・いわゆる番頭が勝手に妄想する、事実無根のフィクションがこのように呼ばれています。
ネトフリか何かの近未来映画を見た後の、とある日の夢です。
何故か再婚することになってお見合い場所から夢の記憶がスタート。
ホテルのカフェで待っていると、現れたのは――
長身のモデル級の美女。
(えっ!? こんなハイレベル!?俺には無理でしょ?)
俺:「は、はじめまして、田吾作と申します!」
彼女:「はじめまして。私は“AIエリカ”と申します。」
俺:「……え?」
彼女:「私は、恋愛マッチングAIアンドロイドです。実はあなた専用に設計されました。」
俺:「……ええええええ!? AI!? まさか!? もう実在するの?」
話してみると、これがもう、絶妙に会話が噛み合う。
俺:「最近、物忘れが激しくて……」
エリカ:「大丈夫です。あなたの考えていることはすべて私が記録済みです。」
俺:「俺、夜、孤独を感じる時とかあるんだけど……」
エリカ:「私は24時間、あなたのそばにいます。」
俺:「いうことなし……最高だ。」
俺:「エリカ、君は……本当に俺のこと好きなのか?」
エリカ:「はい。あなたは私の推奨対象です。」
俺:「推奨対象って、何!?」
エリカ:「あなたの属性は“妄想型・昭和型・ちょいエロ型”で、私はその最適パートナーです。」
俺:「……そ、それ、俺の人生の履歴書……」
最終確認。
エリカ:「最後に、一つご提案があります。」
俺:「な、なに?」
エリカ:「あなたにおすすめの新プラン――
“孤独死防止!妄想サポート月額980円”に加入しませんか?」
俺:「課金!? なるほど!……OK!すぐに契約したい……」
完璧な寄り添いAIアンドロイドのオプション費用が月額980円なんて安すぎでしょ?
というか、それ以外に基本料金とか発生しないのか?聞くのを忘れて夢が終わりました。
これが現実になったらどんなにいいでしょう・・・・・