金曜日の夜は~番頭劇場 1/30

『番頭劇場』・・・・・いわゆる番頭が勝手に妄想する、事実無根のフィクションがこのように呼ばれています。

 

 
皆様からの素朴な質問
 

ご相談
50代男性です。
若い頃はそれなりにモテていました。
合コンに行けば自然と女性が寄ってきて、
職場でも「○○さん、かっこいいですね」と言われた記憶があります。

最近、久しぶりに独身に戻り、
若い女性と話す機会も増えたのですが、
なぜか距離を取られることが多くなりました。

昔と同じように接しているつもりなのですが、
何が変わってしまったのでしょうか?

 

多くのお客様から同様のご意見をもらいます。

 

 

結論から言いましょう。

あなたは病気です。

正式名称は
「元モテ中年・過去栄光再生錯覚症候群」
略して「昔モテた男ほど中年で勘違いする病」。

この病、本人に自覚がありません。
なぜなら――
成功体験がハッキリ残っているからです。

 

若い頃にモテた男ほど、脳内にはこういうデータが保存されています。

・俺は女慣れしている
・ちょっと余裕を出せばウケる
・無理にいかなくても、向こうから来る
・女性は年上男性の包容力が好き

問題はこのデータ、
最終更新日が30年前なことです。

 

昭和〜平成初期。
肩を組めば「男らしい」。
下ネタは「場を和ませるスパイス」。
年上は「頼れる存在」。

しかし今は令和。

同じ行動は
・距離感が近い
・空気が読めない
・何を考えているかわからない
に変換されます。

アップデートされていない武勇伝ほど危険なものはありません。

 

ここからも、本当のお話です。




さらに厄介なのが、
昔モテた男ほど「自分は違う」と思っている点。

今の若い女性がニコニコ話を聞いてくれると、
心の中でこう翻訳します。

「お、まだいけるな」
「俺の全盛期、再来か?」
「年上の余裕、伝わってる」

 

違います。

 

それは
社会人としての礼儀であり、
職場での処世術であり、
波風を立てないスキルです。

好意ではありません。
業務です。


昔モテた男は、
「自分が選ぶ側だった記憶」がある分、拒否される想定をしていません。

だから距離を取られた瞬間、原因をこう考えます。

・今日はたまたま機嫌が悪かった
・俺の魅力が伝わる前だった
・もう一押しすればいける

この「もう一押し」が
致命傷になります。



昔モテた男ほど、「今の自分」を見ていません。

鏡に映っているのは50代なのに、心の中は35歳くらい。

いや、
一番キラキラしていた1989年の自分です。

でも女性から見えているのは、
・白髪
・老眼
・昔話が多い
・距離感が昭和

そのギャップに、
女性は静かに後ずさります。


この病の特効薬は一つだけ。

「今の自分はモテていない」
と一度、完全に受け入れること。

ここからがスタートです。

過去の栄光は
・封印
・回想禁止
・武勇伝は墓場まで持っていく

これができた中年だけが、
「ちゃんとした大人」としてギリギリ扱われるようです。


最後に。
昔モテたこと自体は、決して罪ではありません。

罪なのは、
それを今も通用すると思っていることです。

番頭も今日も、1989年の自分にそっと言い聞かせています。

「もうモテ期は終わってるぞ」
「今は“無害で静か”が最大の武器だぞ」と。

…言い聞かせないと、
すぐ勘違いしてイタイ人になるので・・・・・