~AIの利便性~
「最近、AIが何でも答えてくれるので便利ですよね。
私も毎日使っています。
先日、気になる女性とのLINEのやり取りをAIに相談したところ、
『相手はあなたに好意を持っている可能性があります』
と出たんです。
やっぱり私、50歳を超えてもまだイケるかもと思ってしまいます。」
50歳の六白金星より
多くのお客様から同様のご意見をもらいます。
AIは賢いです。
文章も書けます。
相談にも乗ってくれます。
しかし、ひとつだけ苦手なことがあります。
それは、
中年男性の希望的観測を修正することです。
例えば、
「お疲れ様です😊」というLINE。
普通の人は挨拶だと思います。
しかし中年男性は違います。
絵文字を見つけた瞬間、「脈ありかもしれない」
という新しい世界線を発見します。
さらに、
「体調に気を付けてくださいね」と言われると、
「俺のことを心配している」
に変換。
「また機会があれば」と言われると、
「次回がある」に変換。
そして最後は、AIにそのやり取りを全部入力します。
するとAIは非常に冷静に、「好意の可能性もありますが、社交辞令の可能性もあります」と答えます。
ところが男は前半しか読みません。

今日の相談者Kさん(50歳)。独身。
自称「年齢より若く見られるタイプ」。
実年齢より若く見られることと、モテることは別問題なのですが、その点には触れませんでした。
先日、職場の女性から「課長って話しやすいですよね」と言われたそうです。
その日から急に美容院へ行き、白髪染めをし、筋トレを始め、香水を買ったそうです。
行動力だけは立派です。
ところが数日後、その女性が別の男性社員と結婚することを知ったそうです。
しかも交際期間は三年。
Kさんが希望を抱くよりずっと前から決まっていました。
落ち込むKさんに私は言いました。
「でも、筋トレ始めたのは良かったじゃないですか」
その背中を見ながら思ったんです。
AIがどれだけ進化しても、中年男性の勘違いだけは学習不能なのかもしれない、と。
なぜなら、事実ではなく、希望で動いているからです。
来週もまた、全国の中年男性が
「もしかして俺のこと好きなんじゃないか?」
という壮大な誤認識を燃料に生きていくことでしょう。
それもまた、日本経済を支える見えないエネルギーなのかもしれません。
でも、同じ六白金星でも、あと10年して私と同じ年になると、そのご認識はAIがなくても自然に判断できるようになりますから安心してください。