~梅雨の過信~
番頭さんと同じ六白金星の59歳です。
以前よりも梅雨の時期がうっとうしく感じます。
若い頃は雨など気にもせず、濡れた階段も軽快に駆け上がっていたものです。
ところが先日、駅の階段で少し急ごうとしたところ、足が思ったより上がっておらず、見事につまずきました。
幸い転倒は免れましたが、周囲の視線が痛い。
その夜、女房にその話をすると、
「足が上がってないんじゃなくて、年齢が上がってるのよ」
と、ありがたいお言葉をいただきました。
さらに、
「あなた、自分だけは昔のままだと思ってるでしょ」
とも言われました。
確かに頭の中では35歳。
しかし鏡の中には、老眼鏡を探しながら老眼鏡をかけている男がおります。
最近は体力だけでなく、記憶力まで梅雨空のようにどんよりしております。
それでも心だけは若いつもり。
問題は、その心に体が全く付いてこないことです。
若い頃は無理ができた。
今は無理をすると三日後に結果が出る。
そしてその結果が一週間続く。
中年とは、時間差で後悔がやって来る生き物なのかもしれません
そんなことを考えながら歩いていたら、また階段でつまずきました。
やはりこの歳になると人生も足元確認が大事なように感じます。
多くのお客様から同様のご意見をもらいます。
自分も気持ちは35歳で止まっていましたが、体は確実に老化の一途を辿っています。去年までは右肩が五十肩で辛いを思いをしていました。
やっと治ったとおもったら、今年は左肩が五十肩で難儀しています。
体重も人生初の70キロ台に突入して、お腹周りも妊娠6か月状態です。
うちの先生に嫌味を言えない自分が悲しく思えます。

最近、物忘れが増えました。
冷蔵庫を開けて何を取りに来たのか忘れる。
PCのどのフォルダにデータを入れたか思い出せない。
公衆トイレで自分が用を足しているうちに、左右にで用をたす若い子が二人入れ替わる。
そんな話をすると、同年代の友人たちは大笑いします。
どうやら皆さん同じ症状らしいのです。
そこで私は考えました。
加齢とは衰えではない。
進化なのだと。
若い頃は覚えることばかりでした。
仕事を覚え、人の名前を覚え、流行を覚え、恋愛の駆け引きを覚える。
ところが年齢を重ねると、どうでもいいことを忘れる能力が身についてくる。
これは脳の省エネ化であり、立派な進化だと自分に言い聞かせています。