謹賀新年~鏡餅

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正月は様々な鏡餅を目にします。

普通は二段重ねや三段重ねを神棚や決まった場所にお供えするのが一般的だと思うのですが、
こちらは、初めて目にした不思議なお供え餅。

なんと、八の字ひねり餅の二個並べ。
昔の米の貯蔵庫である『米櫃(こめびつ)』にお供えするための御餅です。
最近は、米櫃はお蔵入りしていますので、台所の米の保管庫の前に鎮座することになります。


「なぜ、こんな形に?」と聞いても祖父ですら

「昔から、こうするものだから・・・」で終了。

しかし、一見、無意味に思えるこのような季節ごとの慣わしはとても好きです。


神道にも詳しいお寺の和尚さんにこのお供え餅のことを聞いたところ・・・・・

もともとは縁起のよい食の神様の姿を形にして敬意を表わしたのが由来。
昔はお金に替えることも、家族の食を満たすこともできる貴重な米と神様に敬意を表わしてこの形に二つ並べてお供えしたと。
そして日々の感謝を表わす八の字形でもあるそうです。

「傍から幸せに見える人ほど、知らずしらずに周りに感謝しているものです。時がたてば誰しもが忘れます。しかし何度思い起こしてその気持ちを素直に表わせたかが大事なようですね。」と、和尚。


正月から心に染みるありがたいお言葉です。