釜石へ

今週、来週は被災地の親類の葬儀などのため東北地方に足を運びます。

亡くなった方の火葬のため内陸地域の火葬場をフル稼働するしかない状況が続き地元のお年寄りが亡くなっても火葬が順番待ちという大変な状況でした。親類の葬儀もやっと順番が回ってきました。

早朝の合間の時間で被災地へ行ってみました。

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始発の在来線。新幹線駅の新花巻06:57発で各駅停車で80kmを約2時間かけて移動します。
1日数本の快速だと1時間半弱です。

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4両編成のローカル列車が田んぼの中の単線を走っています。
4月後半に釜石まで復旧したようです。


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高1の時に海に行った時以来の乗車です。野を超え山を超えて、たくさんのトンネルを抜けて釜石へ。


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駅から川を渡り15分ほどで市街地に入りますが、人影はほとんどありません。
周囲は瓦礫の山と異臭。

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信号もほとんど止まり、要所は大阪や埼玉から応援に来ている警察官が担っています。
自衛隊の皆さんと共に本当にご苦労様です。


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道路は車が通れるようになっており、臨時の路線バスも少ないながら走っています。

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気持ちが沈んでしまいますが、現実です。

震災から3ヶ月が経過して残念ながら消息が分からないままの叔父や叔母がいます。
漁師家に嫁いだ叔母さんの御宅に小学生の夏休みで行った時の記憶が鮮明に残っています。
朝早く起こされてサンマ漁の漁船に乗せられて漁を見ました。
漁師が舟歌を歌いながらの朝焼けの中で繰り広げられるリアルな漁。
船の上で叔父さんが獲れたてサンマをさばいて食べさせてくれました。
好き嫌いで魚を食べない子供が多かった中、あれ以来、小学校で一番魚を食うのは私になりました。
しかし、あの食感に勝る刺身はいまだに出会えていません。