職人不足

少し前にオーストラリアでは羊毛刈り取り職人の深刻な不足が問題になっているというニュースを見ました。
同じように震災地域の住宅復興で瓦屋根を修理する職人が圧倒的に不足しているという話も聞きます。

高齢化と共に職人不足という課題は各分野で広がりつつあります。
モノづくりにおいて、その道のプロといえる職人の高齢化と後継者への伝承の難しさで、どんどん減っている現状。
原因を突き詰めると、後継者になりうる若者が「すぐに金にならないから」と考えるからだというのです。
ちょっと寂しい話ですがこれもまた現実です。


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3月の地震では、実家は内陸なのでさほど影響はありませんでした。
唯一、自宅の裏の土蔵の壁が一部崩れ落ちたぐらいです。


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季節を通して温度や湿度が安定している土蔵はすばらしい暮らしの智恵の塊です。
収穫したりんごや農作物も保冷庫で保管するよりも品質がマイルドに保たれて保管後の味にも差がでます。

真夏の暑い時期でも中はヒンヤリしていますのでエアコン要らずです。
高校生の頃は勉強部屋になったりラブホに早変わりしたりとフレキシブルな秘密の空間でした。

60年以上も前に建てられた古いものなので、今はこの土蔵の壁を直す職人もこの辺にはいないそうです。



そして・・・・お世話になっている水晶の加工職人さん。
将来ダイレクトに直面しそうな問題です。

今のお世話になっている方は中学卒業以来、ず~っと水晶を削っているという職人さん。
加工工場の社長さんと共に新しい工作機械を入れて試行錯誤の毎日。
その目はまるで子供が新しいおもちゃを手にした様で、社長の奥様やパートのおば様方は「いったいいくらするんだか・・・・でも何を言っても無駄だから」と呆れていました。

本当に石好きなこのお二人も「最近、目が見えなくなってきてさ、困ったもんだよ・・・」とこぼします。



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幸福の運固水晶「運ちゃん」の元になっている限定品の蛇の水晶(高さ約37mm×幅約35mm)。
蛇モノは運を巻きつけて離さないということから受験や資格試験の開運グッツとして長い間重宝されています。

職人さんの手元にある在庫限りなので、そのうち輸入物が台頭することになるかも・・・・