いつも満杯のお店

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いつも看板の電気は消えたまま・・・・でも、片田舎の超人気店。
夕方開店して21時過ぎには売り切れで閉店。
ほぼ完全予約制・・・・え~噂には聞いてたけど、こんな田舎のホルモン屋が???


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オレンジ色の蛍光灯に照らされた店内に吸い込まれるように入ると、いきなり新聞紙に包まれた泥ネギが置いてあったり、空っぽのペットボトルが袋に入って大量においてあったりと、乱雑な雰囲気200%

店内は煙もくもく、天井真っ黒でお世辞にも綺麗なお店とは言えません。
座敷にテーブルと昔懐かしいガスコンロのみのシンプルな店ですが、入れ替わり立ち代り次々に予約のお客さんがやってきます。

何がすごいって?その量がハンパではありません。
ホルモン1人前で350円・・・恐らく横浜でよく行く焼肉屋の優に5倍の量はあります。
ご飯を頼むとどんぶり山盛り・・・・こんなの高校生の運動部の男子しか食えねーよ~という量。

そんなお店を一人で切り盛りするベレー帽の店主。
死ぬほど忙しいのをどのお客さんも知っているようで、ビールもお客さんが自分で業務用冷蔵庫から取り出して勝手に開けて飲んでます。
ツウになると・・・うちの親父もその一人らしいのですが・・・・・自家製のにんにくを持参してお店ですりおろして勝手にトッピングしてました。

当然、服は臭くなるけれど、お腹いっぱいになること間違いなし。

どちらかと言うと、質よりも量。
そして圧倒的な値段の安さ。
ホルモンやカルビなど死ぬほど食ってビールを飲んで一人1500円でした。


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この辺の焼肉屋の締めは平壌冷麺。
注文すると「すげ~時間かかるけどいい?」と聞かれるので、お隣さんが注文する時に「適当に待ってるので、うちのついでに二つお願いします」と言うような感じでみんながまとめてオーダー。


何故にこんなに人が集まるのか?
1時間半ほどいて様子を観察しました。

まず、店主がお客さんに愛されています。
いやみなく、忙しい素振りも見せず休むまもなく働く店主に、みな協力的です。

「こっちは多めにしておいたんで」と、頼んでなくても、お客さんの好みにアレンジしてます。
前回はいつどんな集まりごとで食べに来たか?など常連さんへの的確なお勧めが完璧でした。

そして、お店をルールが暗黙の了解でお客さんに伝わっていて、お客さんと店主でこのお店の開店している数時間を共有している感がものすごく感じられます。

話によると昔から営業しているこの店は、店主が歳をとると常連のお客さんに運営をバトンタッチするようで、まるで町の憩いの場をみんなで順番に守っている感じです。

なんか人間味に溢れた空間でした。