かゆいところは、ありますか？

「かゆいところは、ありますか？」

美容室でシャンプーをしてもらう時に耳にする質問です。

さて、ここでなんと返答するか？地域によって違うという話を聞きました。

大まかな統計だと、

関東では「ありませんが約90％」
関西では「ありますが約70％」

・・・・つまり関西の方はしっかりと自己主張をする・・・・というような感じなんでしょうか？
本当かどうか？ここは一度関西の常連さんに聞いてみたいところです。

私は、この質問に過去一度も「かゆい」と言ったことがありません。
実際かゆくないし、あったとしても的確に右側の耳の上の、いやもうちょっと後ろ、いやいやもう少し上のあたり・・・・などと言うのはちょっと気が引ける・・というのが本音です。あれ？もしかして俺だけ？
守備型だから？・・・攻撃型の大場に聞いたら「私も言ったことありません」と。

ある時、横浜に駅に近い、イケメンが多いと噂の美容室でのこと・・・・娘がシャンプーをしていると、案の定「かゆところはありますか？」と聞かれます。
もちろん「ありませ～ん」。
若くてはつらつとした彼女の頭が、かゆいはずがないのです。

「先に流しまツね～」と、どうやら奥の方から案内されてきたらしいお客さんが、二つほど隣で同じくシャンプーを始めます。
もちろんその女性にも「かゆところはありまツかあ～？」と、鼻にかかったオカマっぽい声がかかります。

なんと！娘の予想に反して耳に入ってきた返事は・・・・「全部！」
「はあ～い、わかりまツたあ～」

一瞬、娘の頭をシャンプーしていた若い担当の男性も驚いたのか？一瞬指先が止まったそうです。
「世の中にはスゴイ人がいるんだな～」これが正直な彼女の感想だったそうです。

先にシャンプーを終えて、顔に乗せられていたガーゼをとって軽くドライ。
例の全部女は、いったいどんな人なんだろうと、興味津々。

「お疲れ様でツたあ～ん」
シートを起こされて、顔のタオルをとったその瞬間、もっと驚き！

「え～！なんで、ママがここにいるの？！」

彼女は神奈川県出身でありながら関東の10％の中の一人だったのです。

同じように、お見合い現場でも、仲人役のばばあの立ち会いの有無に関東と関西では大きな違いがあります。
関東では基本的に立ち合いはなく、お見合いばばあを径由して決められた場所に、時間通りに行ってセルフで口説くのが一般的。

ところが・・・・その昔、先生が巡業で毎回使う大阪の某ホテルのロビーの週末と言えば・・・・お見合いばばあとの激しい席取り合戦が繰り広げられていたのです。
つまり、関西では週末のお見合い会場となる、ホテルの喫茶室に必ずそれぞれのお見合いばばあが同席して、最初の盛り上げ役を担っているようなのです。
※しかし、先生の観察では、「あとはお二人で・・・」と、このばばあ達が退席した瞬間から沈黙という難しい空気が流れる確率が圧倒的に高いのだとか。

　

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