暇人病?

普段は電話とメールだけでつながっている実家の両親。
71歳の父と67歳の母で今は元気ですが、いつどうなるかは誰にも予測できません。

二十歳で結婚して翌年私を生んだ母は、常にポジティブでやるべきことがいつもあるのであまり心配ありません。
問題は父です。延ばしに延していた健康診断と精密検査の結果が、意外にも問題なかった事で鬼の首を取ったかの様です。

『家出の相』を持つ父親は本来は家業を継ぐ適性はなく、若いころは何度も家出を繰り返した前科も持ち。
中規模農家としてやるべきことはたくさんあるのですが、全くやる気がない父を見かねて母が全部やってしまうので、ある意味悠々自適の日々?だと思われます。

しかし、これが『暇人病の』温床となり大問題です。
以前は毎日の様に電話攻撃。携帯のアドレス帳を表示させながら、娘1→孫1→孫2→孫3→娘2→孫4→孫5・・・そして誰も出てくれないと私に順番が回ってきます。
孫の皆さんもいい加減うんざりして、最近は適当に流す作戦をとられてしまうという悲しい現実。
まあ、孫の数だけは多いので、一人あたりの負担が少ないことが唯一の救いか?

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去年、妹の孫6ができたので、3年後を目途に、おぢいちゃん係りに参加してもらおうと思っています。


そして何を隠そう・・・父は地域のクレーマーとして名を馳せています。
以前には、トヨタのセールスマンが年末にカレンダーを持ってこないと、トヨタ自動車の社長宛に親書を送ったこともあるというその道の猛者です。
有り余る時間が父を駆り立てていると思われます。

道路工事で日陰になった県道が凍結して危ないので、「すぐに道路を削れ!」と県の窓口に直接文句を言いに行きます。はたまた税金の納付書の送付時期が悪いから始まり、何かしら地域で問題を発見すると市役所の関係窓口に迷うことなく直行します。
その使命感たるや感服ものです。

地域の皆さんもその状況をよく知っており、役所に言いにくいことは父に依頼する的な暗黙の流れができ上がっており、おかしな話ですが、その面でのみ地域の皆さんの頼りにされていることが嬉しいようなのです。

もちろん、父には『口が災いの相』があることは言うまでもありません。

しかし、今年は行政区長の順番が周ってきたらしく、何かとやらなければならないことが盛りだくさんの忙しい年になりそうで、正直ほっとしています。
できることならあと10年区長さんを父にやらせてあげてほしいものです。