なんとかする力

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昨年から放置していた宅建の登録実務講習の初日でした。
試験に合格しただけでは登録して資格証?をもらえないことをお客さんから聞いていましたが、面倒くささにかまけて今に至ってしまいました。
将来のたけした不動産開設のためにもさっさと終わらせねば・・・

2日間にわたり行われるそうですが、予想通り内容は至ってつまらないものでした。

マニュアルでは1か月前から送られていたDVDと教材を一通りやってから本日を迎えるルールのようでしたが、その教材の封を初めて開けたのは今日の会場でした。

「教材を一度も見ずに受講して明日の確認試験を受けるのも一つの戦略だと思います」と明らかに私の方をみて説明しています。
なかなか見どころのある講師だと思いました。

しかし、一見やる気のなさそうに見えた講師が見方によっては非常に面白いことに気がつきました!
何せ、ギャグを言ってもただの一度もウケない・・・一人として笑う者なくとても難しい空気が流れる会場でした。

しかし、ためになる話もチラホラ・・・・

昔、病気をされて一時期声を出すことができなくなり病床で先行きに恐怖を感じたことがあったそうです。不動産会社での営業の仕事を辞めリハビリを続けつつ、病床で「これをやりたかったんだ!」と頭に浮かんだ土地家屋診断の世界へ転身します。

しかし、独立しても予想通り早々簡単に稼げるわけはなく、経済的に困窮。
約500通の年賀状の一番最後に一言・・・・「困っているので仕事ください!」と書いて出したそうです。
年賀状ですから親戚や今までの付き合いのある方がの目にも当然自分の現状が知れてしまいます。
非常に恥ずかしい決断だったそうですが、背に腹は代えられず、「今できることを、なんでもやるしかない!」という思いだけだったと。

すると驚くことに30人以上の方から「大丈夫か!」「すぐに儲かるかわからないけど仕事あるぞ!」「知人が測量を頼みたいそうだ」などと応援をしてくれたそうです。

この講師は「なんて、人って優しいんだろう」と感激したそうです。

その心配の応援のメッセージのひとつが現在講師を務める会社の担当者からの仕事のオファーだったそうです。

現在は独立した測量の会社をはじめ、知り合いの不動産会社にも籍をおきつつ三足のわらじ状態。

メインの仕事が多忙極まる状況になったので講師の仕事は月に一度だけですが、苦しかった時にお世話になったこの会社からの恩を忘れず、また講師を担当することで毎回初心に帰れるというメリットがあるのだと話していました。


不動産会社の営業マン時代にミスをして訴えられた話や実体験を元にした説明の部分だけが今日の講習で頭に残っているところです。
ウケないギャグから路線を変えて体験談ベースで進めたら人気講師間違いなしだと思いました。

明日はどんなウケないギャグが登場するのか楽しみです。