金曜日の夜は~番頭劇場 9/14

『番頭劇場』・・・・・いわゆる番頭が勝手に妄想する、事実無根のフィクションがこのように呼ばれています。
 

皆様からの素朴なご質問

「主人は『親ばかの相が出ているので将来は子煩悩になりますよ』と先生に言われたことがありました。
バリバリの仕事人間でしたが娘が生れて数年経つと、仕事よりも娘の事を優先するようになり、その変貌ぶりに本当に驚いています。うちの主人にそのことを告げると『俺は絶対に親ばかなんかじゃない!』と言い張ります。親ばかは認識できないものなのでしょうか?」


多くのお客様から同様の質問をされます。


親ばかの相なる生まれ持った特性があります。生まれ育った家族や自分が作る家族に対する価値観の大きな人たちの総称とも言えます。



たけした事務所の裏のシステム担当者も親ばかの相が出ています。
昔は某企業の役員まで出世した仕事人間でしたが、娘さんが大きくなるにつれて親ばかの相を発揮しています。

「娘のダンススクールがあるので、その後なら連絡可能です」

数年前まで超仕事人間が、これほどまでに変るものか?と先生と笑ってしまうほど驚くことがあります。


↑ここまでは、本当のお話です。


正直な所、親ばかの人たちの気持ちが私にはさっぱり分かりません。



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とある日の出勤前の朝の事。

「コレ直せるか?」
家長が指差したテーブルの上にあったのは、洗濯機から発見され、どうしようもないほどに絡まって一塊になった細い18Kチェーンのネックレス。

出勤時間にそれほど余裕もなかったので、修復は到底不可能な状況であることを端的にお伝えしました。


「あっそ~・・・・でも、コレ、サキコさんのなんだよね~」

な・・・なんと!?

お嬢さんのネックレスと分かったからには、何に替えても元通りにするしかありません!

サキコさんに嫌われたら私は生きる意味を失ってしまいます。

会社に遅れるかもしれないとハラハラしながら、地道な作業をすること30分・・・ネックレスは無事に元通りに。

この10年間でこれほどまでに集中して何かに取り組んだことがあったでしょうか?

始業時間15分前・・・・電車では絶対に間に合わないので、通りでタクシーをつかまえてぎりぎり遅刻寸前で出勤。


その夜、サキコさんからLineでお礼の連絡がありました。
この充足感は例えようがありません。



数日後・・・・坊ちゃんにこの件を伝え、自分がいかに器用だったかの自慢話をすると、こんなことを言うのです。

「あのネックレスさ~サキコさんがカレシからもらったヤツらしいよ(笑)」

辛子?・・・・確かにサキコさんは辛いものが好きだ。

勤務先が無遅刻無欠勤賞でくれたものか?でも、サキコさんの会社の名前は似てるけど、カレシーではない。
KARESY・・・・メルカリみたいなやつか?
CARESHI・・・ジュエリーショップのブランド名だろうか?



自宅での滞在時間が少ないためか?家族には通じて、私だけ知らない流行りの単語が出てくることがたまにあるのです。

本当に面倒な世の中になったものです。