拝啓、ご先祖様

イメージ 1


拝啓、ご先祖様

田舎では12日にお盆を迎えることと思いますが、職業柄お線香をあげに伺うことが出来ず大変申し訳ない思いでいっぱいです。
従いまして今年もご仏壇にお供え物とお寺さんへ心ばかりの寄進をさせて頂きたいと思います。

ご承知の事と思いますが、お墓やお寺に関する考えも昔とはだいぶ違って来て、様々な紙面で取りあげられるようになっています。

当然ながら孫次郎お爺さんとトミエおばあちゃんに溺愛されて育った私としては、今後どんなことがあろうともご先祖様のお墓を守ることが私に与えられた使命と思っています。
また、それを糧に日々頑張れているとも言えますし、見えない所でご先祖様に支えられていると様々な場面で感じております。


先日、田舎の友達と久々に話す機会がありました。
お墓の話題になり、私の思いを伝え、将来は長男に墓守を託したい旨を話しました。
友達も田舎で代々続く家の長男です。当然、私の意見に賛同すると思いきや・・・・
「俺は当然守るけど、それは俺の代で終わり。その後どうするかは子供が決めることで、今から変なプレッシャーや義務感を与えるのは違うと思う」と。

ちょっとショックでした。

檀家制度やお寺の形態も大きく変わると思いますが、どのようにするのが最も良いのか?自分の務めと思いを模索中でございます。


ちなみに恐妻は「田舎のお墓に骨をざざ~っと入れられて混ぜられるのは嫌なんで!」と申しておりました。
これも個人の自由意思ですので、尊重したいと思います。


風の便りで、トミエおばあちゃんは地獄の入り口で恐妻に折檻をするために50年に渡り待ち構えていると聞きました。
仏様の下に行かれた後も私の思いを汲んで、わざわざ三途の川原へ転居されていたとは・・・・
本当になんとお礼を申してよいやら。

短い間とは思いますが、お盆期間中はごゆるりと滞在くださいませ。

敬具