平均寿命

7月27日の朝日新聞朝刊の記事で「日本人の平均寿命、世界更新」という記事がありました。

女性では日本が世界トップで平均86.44歳、男性は5位で79.59歳・・・・三大疾患で死亡する確立が両性とも50%を超えているので、この三大疾患が克服されると男性は87.63歳、女性はなんと93.27歳に平均寿命が延びるという予測。


皆さんはこのデータの平均寿命まであと何年ありますか?
自分の意思で働いたり活躍できるまであと何年と予測してますか?
寿命が延びること=いいことでしょうか?


私の母方の祖母は十数年前に87歳で他界しました。
まあ、田舎の山間の典型的な農家の嫁として10人の子供を育てあげながら、日々野良仕事に明け暮れる人で、とにかくよく働く人でした。
そして、ある日の夕方、お隣さんと玄関先で曲がった腰をかがめながら世間話をしていました。
その晩にちょっと調子が悪いと普段よりも早く床に就き、そのまま息をひきとったのです。
寝室のたんすの引き出しには直筆の遺言書があり、財産分与に関する希望と最後に「葬儀や戒名はいりません。あとをよろしくお願いします。」という一言で締めくくられていたと聞きました。
その後、母や従兄弟とその祖母の話をするたびに「周りに迷惑をかけず、最後まで立派なひとだったね。自分達もかくありたい」といまだに尊敬されています。

よく耳にする植村花菜(九紫・守備型宇宙人・波乱万丈の相)の、亡き祖母との思い出を歌った9分52秒の楽曲「トイレの神様」を聞くと、この祖母が畑で振り返ってニッコリ笑う情景が寸分狂いなくいつでも頭の中に描かれます。


はたまた、ある親戚の叔父の家族は脳梗塞から十数年の自宅療養をすることになり、その家に嫁いだ嫁さんが介護に明け暮れることになった長い年月・・・・
他界されてから数年たったある日のこと叔父さんが「実の親のことで、こんなことを言うのはなんだけど・・・ほんとに『もういい加減にしてくれ!』って皆思ってたんだよ」


自分の寿命がわかっていれば、ペース配分も出来て何の問題もないのですが・・・・

いろんなことを考えさせられる記事でした。



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家の裏手の日陰に毎日勝手に来て昼寝して、物干しで勝手に爪を磨いで、網戸でその磨ぎ具合を確かめるという優雅な?日々を送るのら猫・・・・たまに羨ましいと思うことがあります。