シリーズ~死ぬまでに行きたい世界の絶景

以前、NHK特集で目にしたオーストラリア西部の満月の夜の珊瑚の産卵シーンはとても神秘的だった記憶があります。
同じエリアの自然豊かな西オーストラリア州世界遺産シャーク湾には世界最古のストロマトライトが群生しています。

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ストロマトライトは藍藻類と堆積物が何層にも積み重なって形成された岩のような塊。
30億年前後という気が遠くなるような太古から生息し、酸素形成の起源とされる最初に地球上に現れた最古の生物生命体と考えられています。
化石は世界各地にありますが、今でも年に約0.3㎜ずつゆっくりと成長してるという生きたままのストロマトライトは澄み渡るこの入り江でのんびりと大人しく地球の歴史を見守る存在。

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東京と千葉を合わせたぐらいの面積で水深が2mと浅く穏やかな湾には、5mの厚さの貝殻で埋め尽くされているシェルビーチも。
湾周囲の陸地には荒涼とした乾燥地帯で、ここで暮らせるのはカンガルーやトカゲなど乾燥に適応した動物ばかりで、人間が住みつけなかったことで、自然の豊かさを維持できている様です。
この辺は固有種が多く生存する北海道の知床半島にも共通した物を感じます。


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また、世界の絶景でも取り上げられるピンク色の湖・・・・「ハットラグーン」もこの地域にあります。
周囲の景色と青い空とのコントラストはこの世のものと思えないような光景だとか・・・・



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この地域は西オーストラリア州のメジャーな都市パースから北へ700~800km程のエリアで、日本からは直線で約7900kmの西南の最遠方地域。

来年も月が合えば大吉方位・・・・・行きたい。