懐かしの精霊馬

子供の頃の記憶で・・・・東北の超ド級～田舎の山間の里にある母の実家では祖母が毎年、キュウリやナスに4本の楊枝や割り箸を指したものを迎え盆の時期に飾っていました。
「これでご先祖様をお迎えするんだ」と説明をされた記憶があります。

このキュウリやナスを精霊馬と言うそうです。キュウリは馬、ナスは牛を指します。
お盆の期間中にのみ全国に突発的に出現し、お盆を過ぎるといつの間にか姿を消すため、あちらの世界に生息しているとされ、その世界の住人であるご先祖様がこちらの世界との行き来の際の乗り物として利用されているといわれています。

なんともファンタジー溢れるお話で、ご先祖様を迎えられるならと用意してみました。

どうやら、来る時は馬に乗って一刻も早く来られるように、戻る時は牛に乗ってゆっくりお帰り下さいと言う願いが込められてるのだとか？
朝方に準備を済ませてこれで良し！

用事を済ませて帰宅すると・・・・

「こら～！」
誰だ、神様の馬の尻を食った奴は？！

神様が落馬したらどうするんだ（怒）

日々見守っていただいている、ご先祖様の無事の到着をお待ちしております。