『番頭劇場』・・・・・いわゆる番頭が勝手に妄想する、事実無根のフィクションがこのように呼ばれています。
↑ここまでは、本当のお話です。
誰しも迷わずに突き進むべき時があると思うのです。
そんな時にいつも思い出すのは知り合いの不動産会社のトップセールスマンのお話です。
彼の会社での呼び名はヤリチン。
命名の理由は推して知るべしです。
彼は若くして大手財閥系の不動産会社で全国トップをとった男。
大手企業ではできない自由奔放なフィールドで自分の力を試せる場所を求めて東京のとある会社に転職しました。
その不動産会社は東京B不動産。
芸術的なセンスがある超個性的な人材が集まる組織で私も大好きな会社です。
ヤリチンが転職でB社に入社以来、すぐさま頭角を現し、今では立派な稼ぎ頭に。
昔、こんなことがあったそうなのです。
学生時代最後のとあるコンパでのこと。
男女合わせて20名程の若者が居酒屋で安酒を真剣に飲んでいたそうです。
ヤリチンとたまたま横に座った子は意気投合して、お互いだいぶ酔ってイイ感じに・・・
会はまだ終わりそうになく、二人は示し合わせて店を後にして、乗ってきた自転車は高い確率で盗まれるかもしれないのに放置して迷わずタクシーに乗り込むわけです。
行き先は15分程先にある彼のアパート。
ヤリチンにとっては、はじめてのパターンではないけど、いつでも善は急げの方針。
タクシーを降りて、桃源郷である彼のアパートに入ろうとした時に、驚愕の事実が判明。
部屋の鍵が入った鞄を居酒屋に置いてきてしまった!
たった5センチの扉の先にある桃源郷に入れない・・・・
普通ならどうするでしょう?
・桃源郷の場所を変える。
・後輩に電話して鞄を持ってきてもらう。
・諦める
私が聞いた、彼がとった行動はそのどれでもなかったのです。
彼のアパートの目の前には、茶色のブロックに囲まれた花壇がありました。
ヤリチンは、土が着いたそのブロックのひとつを手に取って迷うことなくキッチンの小窓のガラスを割って鍵を開け、体を滑り込ませるように室内に入り、中から何事もなかった様に桃源郷に彼女を迎え入れたというのです。
そう、デキル奴は目標が定まると迷いがない。
その後のヤリチンがどうなったかって?
いい質問です!
彼は結婚して二人の可愛い女の子のパパになったのです。
後に彼の奥さんになった人が、こう言ったそうです。
「あの時、レンガで窓ガラスを壊さなくても、歩いて5分の所に私が住んでるマンションがあったのにねー(笑)」
世の中は、いかにアホな男が多いものか⁉️
感動で涙がでてしまいます。
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