いろんな意味で生涯現役

先日、私の大叔父(祖母の弟)のことで、ちょっと嬉しいことがありました。

御年86歳ですが、昨年まで台湾に出張して元気に仕事をしていました。
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※日本へ輸入されたバナナの状態を見るため、台湾から現場担当者、生産者たちが来日した春先。

出張先の台湾で首の骨を骨折してしまうなど、ちょっと驚きのアクシデントがありましたが、都内の病院にお見舞いに行った時はすでに個室でノートPCを立ちあげて海外と孫へメールをするほど元気でした。

守備型地球人で、このタイプにありがちな働き者の生まれで、本当に良く仕事をする人でした。
そして、私の幼少期に絶大な影響を与えた一人でもあります。
1ドル360円の時代のこと、まだバナナが高級品だった頃に、バナンのプランテーション開発で南米のエクアドルや南太平洋の島々を渡り歩いた強者です。

今と違って直行便がない時代、羽田→グアム→オーストラリア→FIJI→トンガを経て、中には3日以上かけてたどり着ける様な島・・・・デカプリオ主演の映画『BEACH』ばりの島へ行っては、バナナの輸出の段取りをしていました。
ある時は「この島を買わないか?」と島の酋長さんに見初められてネゴされたことも・・・・島の資源から島民の全てまでを統治し自分の所有物とする権利が都内に小さな家を買うよりもはるかに安い値段だった・・・でも、日本に残る奥さんが大好きで、その話は泣く泣く男の見果てぬ夢と化してしまいます・・・・
まだパンアメリカン航空が世界を席巻していた時代の話を聞くのは本当に楽しいことでした。


そんな大叔父が春先に胃に異変を覚えます。
骨折の時にお世話になった病院でついでに検診してもらうと・・・・・癌が見つかりました。
だいぶ前に他界した叔母さんも同じく胃がんでした。
年齢的にオペには厳しい状況でしたが、医師との協議でオペすることになり大部分を切除しました。

オペから約2か月・・・電話で聞いた話では「あまり長くないかも・・・」とのことだったので、心配になり足を運びました。

お見舞いの場所は病院や自宅ではなく、指定されたのはなんと・・・会社の応接室。
息子が引き継いで仕事は全く問題ないのですが、自称「ボケ防止」と言いつつ、今も仕事をしようと、毎日会社へ通っていました・・・・最近の医療はすごい、驚きの回復力!と思っていました。

さすがに自宅からの通勤はしんどいだろうと、都内の会社の目の前のマンションに部屋を借りて、そこに住みながら毎日通っているようなのです。週に何度かヘルパーさんが身の回りの世話をしてくれて、何不自由なく暮らしています。

週末はもう一人の息子も交代で、そのマンションを訪れるようなのですが、「日曜日は、こなくていいから」とメールが何度か入ったそうです。

不思議に思った???次男坊が、日曜日に訪問すると・・・・仲良くお茶を飲んで談笑している大叔父と女性の姿が・・・・

「なるほど!そういうコトだったのか~」

医者や薬よりも自然治癒力を促進させるのがあるんですね~
そんな大叔父が私は大好きで、益々尊敬することになりました。