愛すべきお年寄り

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自宅周辺は毎日朝5時からほうきをもって通りの掃除をする元気なおばちゃん、幼稚園児を送り迎えする色っぽい女性から、いつも歩きながらメイクをする忙しいらしいOL、奥様に先立たれ毎食コンビニに自分だけの食材を買いに杖をついて来る一人暮らしのお年寄りまで様々な年齢の人が住み、観察していて飽きない地域です。

ご近所のお年寄りに、通勤途中で捕まって長話を聞かされそうになることもありますが、他界した祖父母だと思って接することにしています。

お隣の自治会のボス的存在と噂のAさん宅では古くから湧水が出ている自慢の庭があったりします。
こちらにたむろするお年寄りの一団に捕まると確実に30分は連行されますので、通常は遠回りして回避します。
前から気になっていましたが、湧水のある、こちらのお宅の家族やそれぞれの子孫がどのようになったか?そのストーリーに非常に興味があります。


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先日は自宅の2ブロック先に重機が入り数日工事をしていましたが、あっという間に建売用の空地が出現。
最近はお年寄りが亡くなっても継ぐ人がおらず、古いお宅が取り壊されて建売住宅が強引に出現します。

このように更地になった状態で土地に日光を当てることは、土地の気の浄化に非常に重要な事とされています。
理想を言えば1年程更地にしておきたいところですが、なかなかそうはできません。


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目の前の敷地との壁も取り払われて、すっかり陽当たりと、風通しが良くなったかなり古いお宅。
地域のお祭りで何度か話をしたことがある、ご老人夫婦二人がお住まいです。

二人で朝ごはんを仲良く食べている姿が通りから丸見えですが、
「いや~すっかり部屋が明るくなって、風通しも良くて、お蔭様です」とにっこり。

「もうすぐ、南側に建売2棟が敷地目いっぱい建って、また薄暗い部屋に逆戻りですよ」とは言えません。
残念ながら用途地域が近隣商業地域という駅近の利便さ故の定めでしょうか。

お二人のリビング兼キッッチンは建物の西南部分。
お年寄り向きの西南の角部屋は緩~っくほの明るいぐらいが余生を過ごすには良いという意見も。
陽が燦々と降りそそぐ様な部屋は変な元気が出過ぎて、落ち着きのない高齢者になるという話も聞きますので。

私が勝手に陽当たりや間取りのことで気に病んでも、ご両人は全くそんなことは気にしていません。
陽当たりのことを話しても・・・・
「最近は目が見えなくて、一日中明かりをつけてるから、変わんないよ~」
という元気なおばあちゃんの声が跳ね返ってきます。

そうなのです、余生を過ごしているお年寄りには家相や陽当たりよりも、無事にご先祖様のところへ行きつけるかどうか?の方がよっぽど大事なのです。
いつまでも地域の元気なご夫婦でいてください。