大吉方位のご飯~全く同じ名前の別の店

はるちゃんに「ベトナムのおいしいものって何をイメージする?」と聞くと「フォーと生春巻きですかね~」という答え。確かにこの二つはホーチミン市内で場所を変えながら、何度食べても飽きません。

アジア行きパッケージツアーではだいたいホテルの朝食がついています。ホテルによってはこの朝食が楽しみでもあります。前回のバリ島ツアーのインターコンチの朝食はかなりまともでした。
が・・・・地元の市場などの朝ごはんには驚きの面で敵いません。その昔、常連さんと蘇州と上海に行ったときもホテルのありきたりの朝食はパスして、出発時間に遅れないように毎朝6時ロビー集合で近くの市場まで出かけて地元民に混じり、指差しと漢字で注文した揚げパンと微妙に甘いおかゆ、水餃子と香酢、名前のわからない麺の組み合わせはいまだに忘れられない旨さです。しかも一人あたり50円ぐらい。観光地巡りよりも私にはよほど価値のあるものです。

想定内の味もあれば全くその予想を外れ良い意味で驚きの味もあります。
まず、ホーチミンで想定内の味から行くと手軽で満足できた「ソフトシェルクラブ」・・・・・通りの店頭で大きな鍋でこんがりと殻ごと揚げる蟹。店先のトレーに乗っている蟹は脱皮直後のもので殻まで柔らかくワサワサと動いているのです。この殻ごと揚げた蟹に付け添えのライムや粗塩をかけて大胆にむしゃぶりつきます。これにセットで海老のッコナツジュース蒸しと卵たっぷりの蟹玉や蟹春雨、そしてビールがあれば言うことはありません。4人ぐらいだとあれこれシェアできて楽しめます。今まで何人かに勧めましたが皆満足していました。
この店は街外れにあり、タクシーの運ちゃんが店先に車を寄せて「ここ!」と言ってくれたので、その店に入りました。食べ終わってから気づいたのですが・・・・驚きの噂通りなんと2軒並んで同じ名前の店があることでした。アジアにありがちな流行の店があるとすぐに真似して、しかもすぐそばに店を出してしまうしたたかさ。店先の湯気と賑わいぶりに気をとられて何の迷いもなく入ってしまいましたが、後から調べたら、なんちゃって~の店のほうでした。でも旨かったのでそれは良しとして、次回は老舗の方へ行きたいと思います。