『番頭劇場』・・・・・いわゆる番頭が勝手に妄想する、事実無根のフィクションがこのように呼ばれています。
婚活チームのお手伝いで、結婚相手が決まった人から必ず質問をされる項目があります。まずは義母との相性と性格チェック。
二人の縁を心から祝福しているというよりも、大事に育てた男の子を奪っていく女として見られるケースが多いのが現実。
敵になって無用なストレスが増えないように相性や性格の予測は必須事項だと思います。
そして、次に聞かれるのが・・・・・
「相手のご両親へのご挨拶って番頭さんはどうしたんですか?」
これは誰しもが悩むところ・・・・
あまりにも昔過ぎてよく覚えていない・・・・
と言いたいところですが、はっきりと覚えています。しかも質問者様の相談にはまったく役立たない経験。
今から30年以上前のお話・・・・
工業団地内にある恐妻の実家の座敷に通されて、右奥から物静かなお父さん、その左にお母さん、その左に恐妻、隣のちょっと下がったところにお姉さん。
お母さんは明るくおしゃべりな人で、場を盛り上げようと自分の妹の娘の所へ結婚のご挨拶にきた旦那の笑い話をされました。
「鹿児島のね、妹の所にあいさつに来たお相手が、『申し訳ありません、実は子供ができました』って話したらしくて、妹はびっくり仰天したって話を伺ってね・・・もうお恥ずかしい話でね~ほら、順番が逆だとね(笑)」
私は笑えず冷や汗・・・・
恐妻と目が合って、切り出せずにもじもじしていると恐妻が・・・
「実は、お母さん、あのね、私も子供ができてね・・・」
「あら、やだ!(笑)」
とバツが悪くなったお母さんは明るく笑って、照れ隠し。
私はただ「申し訳ありません」と頭を下げるだけでした。
頭を上げると、お父さんはすっと立って、無言で座敷を後にしてしまったという冷や汗のご挨拶・・・・・
ね?全然、皆さんに役に立たないでしょ?
日の運気が良い日にあいさつに行けたら私のようにならずに済むかも?