アメリカが嫌いになる場所

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ホーチミンでの市内観光でのこと。
市内のメジャーな見所はそれほどありませんので、予定時間より早めに終わりそうでした。気を遣ってくれたガイドさんが「まだ時間があるのでどこかよりますか?」と言うので、一部希望もあり、戦争証跡博物館へ立ち寄り。
ピュウリッツァー賞をとった写真やドキュメンタリー映画などで目にしたことがある展示品がある場所でべトナム戦争の悲惨さを思いっきり伝えるところです。


入り口を入ると当時の実際に使われた戦闘機や戦車、ヘリなどが所狭しと並んでいます。
メインホールの他に左右に建物があり、枯葉剤の影響による展示品や集団虐殺の現場写真など目を背けたくなる展示盛りだくさんです。

なぜこの子が?
この国に生まれなければ?
次の生まれ変わりでは幸せになっているのだろうか?
自分にできることは?

・・・・・など?だらけです。

どこかで「アメリカが大嫌いになる場所だよ」と聞いたことがありましたが、確かに嫌いになります。

同時にとても悲しい気持ちになり、先に出て待っていたBさんには「顔色、わるいよ」と言われる始末。自分を取り戻すのに30分ほど要します。

午前中に寄ってもらった寺で、すっきりした感がありましたが、ここにきて思いっきりブルーになってしまいました。


アジアの国をいくつか歩いてみると、その国々での人々の表情に特徴があります。
その中で、べトナムと中国では愛想笑いをされたことがありません。
機内のアテンダントも同じです。
街中で、ぼる時もマジシャンのセロ並に表情ひとつ変えません。

楽しい買い物やおいしいご飯もたくさんあり基本的に面白いと感じられる場所ですが、たまに政治や宗教や歴史的背景を思いっきり見せつけられることもあります。